Blender プリレンダスプライト生成アドオン比較

スプライトシート作成を効率化する主要アドオン/スクリプトの要点を、価格・特徴・リンクで一覧化。

プリレンダード(CG)スプライトとは?

90年代半ばから後半にかけて、ゲーム画面に“異様にリアルで立体的なドット絵”が現れたのを覚えているでしょうか。 当時、リアルタイム3Dはまだ発展途上で、ポリゴンモデルはカクカクとぎこちない動きをしていました。そんな中で生まれたのが、3DCGソフトでキャラクターや背景をモデリングし、事前にレンダリングした画像をスプライト化する――「プリレンダード(CG)スプライト」手法です。

スーパーファミコンで衝撃を与えた『スーパードンキーコング』のジャングルや雪山の奥行き感、アーケードの『レイフォース』で描かれた重厚なメカ群と浮遊都市の背景、そしてネオジオの『ビューポイント』における光沢感あふれる敵キャラと斜め見下ろしのステージ。 どれも「これ本当にドット絵なの?」とプレイヤーを驚かせ、画面に新しいリアリティを持ち込んでいました。

もちろん限界もありました。動きは事前レンダなので少しカクつき、リアルタイム3Dの自由度には敵いません。 それでも――当時の開発者たちは創意工夫で限界を突破し、金属やガラスの質感、圧倒的な立体感を“2Dドット絵”の世界に刻み込みました。

プリレンダードスプライトは、90年代日本のゲームが放っていた「技術と情熱の火花」を象徴する表現だったのです。

アドオン名 主な特徴 価格/ライセンス リンク
Spritesheet Renderer 3Dモデルから直接スプライトシート生成 無料?(詳細不明) 紹介記事 (modelinghappy)
Pre Render Creator アニメーションやライティング設定込みで複数方向スプライトを出力 約17.98ドル(Blendermarket) 紹介記事 (modelinghappy)
Get Sheet Done 無料アドオン、複数カメラやレンダーストリップ対応 無料(Blender Artists) Blender Artists フォーラム
Sprite 2D 複数角度からアニメ出力、トップダウンや横スクロール向け 約20ドル(Blendermarket) 紹介記事 (3dnchu)
Spritehandler UVノードで操作、再生やマテリアル変化、パーティクル対応 有料(価格不明) 紹介記事 (note.com) / Blendermarket
blender-spritesheets GitHub公開、Unity/Godotへ自動インポート可能、JSONメタデータ付き 無料(MITライセンス) GitHub (theloneplant)
SpriteBatchRender Emptyを回転させながら一括レンダリング、軽量スクリプト 無料(GitHub) GitHub (seece)

※ 価格・仕様は執筆時点の情報です。最新の情報は各リンク先をご確認ください。